寝言男とゆきじろう君の関係

止まり木がわりなのさ

夫はかなりの「寝言」魔である。
大きな声で寝言を言う
しかも結構な台詞の量。
以前
「よかった。よかった。よかったなぁーーーー、ゆきぃーー。よかったなー」
などと言い出し、
隣の部屋で私は思わずほくそ笑んだ。
ゆきじろう君にとって、どれほどの幸福が訪れたというのか?
何がそんなによかった出来事なのか、次の日夫に聞いてみた、
が、何にもおぼえてないそうだ。
そんな、寝言魔の夫。
先程、また寝言が出た!
「ちょっと、ゆきぃーーー、ゆきーー、じゃまなんやけど、ゆきーーー」
隣の部屋で、おとなしく本を読んでいた私。
思わず夫を「殴り起こそうか?」思ってしまった・・・・
夢の中で、ゆきじろう君を「じゃまもの扱い」するなんて、ゆるせん!!!むきーーーー
毛引きの原因はやっぱりおのれじゃーーーー!!!!

寝言男が寝言言ってる時に、読んでた本
イニシエーション・ラブ
乾 くるみ



原書房 2004-03
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おすすめ平均 
まさに連城
だまされる快感
隠れた複線に舌を巻く

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このミステリーがすごい!」で紹介されていた本(第12位)。
夫が読み終えたので、読んでみる。
なにやら最後に大どんでん返しがあるらしいということで、わくわくしながら読み進める。
最後まで読んで・・・
「は?」
・・・・・・・
・・・・・・・・
一瞬、意味がわからない・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・
まさか・・・
そういうこと?
寝ている夫をたたき起こし聞いてみる。
「・・・・・っていうことなん?」
「・・・そうやな。」
「じゃぁ、・・・・・っていうこと?」
「・・・・そうやな」
「じゃぁ、あれは・・・・っていうことやったわけ?」
「・・・・・・そうやな」
・・・
・・・・
もう一度読むのか?私・・・・
数々の伏線に気がつかなかった自分にいらだつことのできる作品です。
ミステリといえるのかどうかはおいといても・・・
叙述トリックってやつですか??