妄想の狭間で 5

♪昨日はキャベツ。
うん?
♪今日は小松菜!
どうしたの。ゆきちゃん?
♪あっ、みかんの渋皮もあったね。
なぁに、食べたものの話?
♪最近頑張ってるじゃないか、おねぇちゃん。この調子でやってくれたまえ。
くれたまえって、ゆきちゃん・・・・
♪僕は満足さ。さてっと。パパはまだー??またトイレ行ってんの〜?
ああ、そうみたいだね。よくトイレ行ってるよね、あいつ。
♪僕もよくフンするけど、パパとどっちが多いかな・・・
それは、さすがにゆきちゃんなんじゃ・・・・・
♪おねぇちゃん、知ってる?
何を?
♪昔、ヨーロッパでは、おせっかいなことに、インコ用のパンツがあったんだよ!?
えぇぇ!ほんと?どんなのどんなの?
♪うーんとね、僕のひぃひぃひぃひぃひぃひぃ・・・・・・おじいちゃんのはなしなんだけどね・・・
・・・・いつのことなわけ。それ・・・・
♪昔昔のことさ、お尻をすっぽり包んでね。しっぽは出せるんだよ。
へぇ。
♪でも、今でも売ってるかもね〜
へぇ・・・余計なお世話だよね。ゆきちゃんたちは、フン我慢できないんだもんね。
♪へぇ、おねぇちゃんも僕のことよく知ってるね?僕はおねぇちゃんと違って、空が飛べる人間だからね、いつでも身を軽くしとかないといけないんだよねぇ・・・
・・・空が飛べる人間・・・・・
♪だから、まっ、これまでどおり、僕のフンしっかり片付けておいてよね。
・・はい・・・・
♪そういえばさ、僕のフン、いっつも見るのやめてくんない?
だってぇ。ゆきちゃんの健康状態チェックしてるんだよー
♪そんなこと言っても、はずかしいよ・・・僕・・・
そうなの?
♪それに、僕のお尻も覗き込むのやめてよね。
だってぇ。ゆきちゃんのフンのきれ具合を見ておかなくっちゃ。
♪僕、いつも恥ずかしいんだよ。昔ならいざ知らず、僕もう2歳だし・・・
そうだねぇ。ゆきちゃん、もう2歳だねぇー。またこの時期が無事に迎えられそうでうれしいよ。
♪ふっ。僕もだよ。寒い冬が終わるしね・・・
・・・そういうことでもないんだけどなぁ・・・・