にょきにょき祈願 の巻

あおゲバ!

*1103219318*[エッセイ]大局を観る
という番組を見ている。
例によってNHKの番組
「人間講座」の再放送。
将棋棋士 米長名人が毎回人生や将棋について語る。
http://www.yonenaga.net/
実は将棋がむちゃくちゃ弱い私・・・
っていうか「適当に」うってしまうから・・・
数学も暗記数学(和田秀樹提唱?)
すなわち解法を次から次に覚えた私。
「じっくり考える」芸当が苦手の現代っ子であります・・・・
米長名人いわく、対局は「脳に汗をかく」
だそうで、すっごいなぁ・・・・と思います。
今回の再放送では「デジタルとアナログ」と題していろいろ語っておられました。
実は年寄り嫌いの私・・・
(だって年寄りって頑固なんだもん・・・・よって頑固じゃない年寄りは嫌いじゃないです)
しかし米長名人は好きになった・・・
「深い」ぜ!この人の発言。
今回の放送の最後の持論の展開はちょっとどうかな・・・?と思ったけれど
なぜなら自分の感じていることのみを根拠に論を展開していたので・・・
でも、それ以外の「アナログ」の大切さ。
「デジタル」の有する危険性への警鐘は「なるほど。なるほど」
思いながら聞いた。
手塚治虫さんの「アトム」の紹介もまじえていた。
先日、といってもけっこう前か、
手塚さんのエッセイ(評論?)のさわりだけ読んだ。
そこにはアトムは科学万歳、科学万能主義への警鐘をテーマに描いた作品であるのに、
手塚さんの意思とは裏腹に、
科学万歳のさきがけとして受け取られたことが辛い、と書いてあった(適当に要約してます・・・多少のニュアンスの違いは許して)
そうだったのか・・・
アトムを読んだことも、アニメを見たこともない私
てっきりロボットっていいなぁ・・・夢だよねぇ。科学発展ばんざーい!
的なのりかと思いきや。
意外でした。
手塚さんいわく、きちんと読めばそれは伝わるはず、なんだそうで。
ちなみに今回米長名人はきちんと
科学主義への警鐘を読み取った上で、紹介されていました。さすが!

しかし、よく思うのだけど、
歌でも漫画でも。
古い作品になると「教養」の分野に入ってくるのはなぜなんだろう・・・・
手塚さんも一漫画家ではなく先生扱い(当然か・・・)
知識人が手塚漫画を語ることは許される・・・・
が、現在進行系の漫画について語ることは「格」を落とす・・・
古典になると「格」があがる、この風潮、なんだかなぁ・・・そんな気がする。
大局を観る―米長流・将棋と人生
米長 邦雄



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現在進行形ですが、面白いですよ。

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