解決！ゆきじ

「ゆきちゃーん、あけるよーーー！」
そう言ってかごから出してあげる。
喜び勇んでかごから出てくるゆきじろう君。
そのまま部屋を
１周・
２周・・
３周・・・
「すごいねーー！ゆきちゃーーん！！」
ほめちぎってあげる。
ちょこ・・・ん
ちゅこちょこ・・・
部屋を飛び回ったゆきじろう君。
あろうことか、私にかまわずかごに戻っていく。
！！
私のもとへ一度も来ず、
勝手に満足してかごへ戻るゆきじろう君・・・
「ゆきちゃん・・・」
私の胸にはせつなさがこみ上げる・・・
ゆきじろう君は、かごのおもちゃでご機嫌に遊んでいる。
負けてるわ・・・
おもちゃに負けてる・・・
私のプライドはずたずた・・・
☆
そんなあなたに朗報！！
そんなときは、今あなたがはいている靴下を脱いでください。
ガシャ
ガシャガシャー
目ざとく、はだしあんよを見つけたゆきじろう君。
かごから出てきて、一目散にあんよのもとへ！！
「ゆきゆき♪すごいねー♪」
立て板に水のようにしゃべりながら、
はだしあんよの親指にまぶりつく。
もし
もしもゆきじろう君が窓の外に逃げ出すようなことがあれば・・・
すかさず、靴下を脱ぎ
「はだしあんよ」をみせびらかすに限るだろう・・・