妄想の狭間で・・・2

あしゆびキッス

♪今日はおねぇちゃん帰ってくんのおそかったね。むぅーーー
ごめんねー。おねぇちゃんお仕事に行ってたからさ。
♪なんで、パパもいないのさ?
ああ、あいつはいま関東に行ってるよ
♪なんでぇー??
よーしらんけどね。いいじゃん、楽しく過ごそうよ、ねっ、ゆきちゃん
♪夜はこわいんだから、おねぇちゃんかパパか、どっちかいないと困るじゃないか!むぅー
うん。うん。今日だけだからごめんね。明日からはそんなことないからさ・・・
♪まっ、いいけどね。それより、粟穂補充しておいてよね。
あっ、はいはい。かしこまりましたー
♪ぼく、今日おねぇちゃんが帰ったとき寝てたんだよ。
そうみたいだねー。ドア開けたらのびぃーってしてたもんね!
♪寝覚めはあれをやんないといけないんだよ。だって、僕はちいさいからね?
小さいとのびぃーってしなきゃなんないわけ?
♪これだから、おねぇちゃんは、なんにもわかってないって言うんだよ。
そう?
♪僕みたいに小さいとね、いつ敵に襲われるかわかんないじゃない?だから、寝起きはすぐに体ほぐして備えておくんだよ。
ああ、なるほどね・・・でもそれじゃ眠れないジャン。眠ってるときは無防備なんでしょ?
♪うるさいなぁー眠いときは眠いんだよ。でも僕は眠りも浅いんだ。
そうなの?
♪おねぇちゃんみたいにグーがーグーがー寝てないんだよ。いつも僕はあたりを警戒しながら眠ってるんだよ。
そうだったんだ・・・
♪そう!だから、僕が寝たら、なるべく静かにしてくんない?パパとけんかする声がいつも聞こえてきて、あんみんぼうがいだよ!
そうだったの?ごめんねー
♪いつも僕が警戒を怠らないから、この家は安全なんだよ?!知ってるの?
えっ?そうだったの〜?すごいねゆきちゃん!
♪まぁね、おねぇちゃんもパパも頼りになんないからね〜
・・・・
♪パパも僕がいなくて大丈夫かな〜?ホテルで今頃くたばったりしてないかな〜うーーん・・・
・・・・・
♪それからさ、前々からおもってたんだけど・・・
なぁに?ゆきちゃん。
♪あの鳥はなんなの?
えっ?
♪あの、白い鳥だよ。小さい鳥。パパの部屋にいるじゃない?
ああ、つきんこのこと?
♪ふーん。あの鳥つきんこって言うんだ?どうしているの、うちに。
どうしてって・・・・
♪ペット飼うの僕反対だな・・・・
どういうこと?ゆきちゃん。
♪うちには、ペットを飼うよゆうなんて、ないと思うんだよね?
・・・・
♪かけいはいつも、ひのくるまじゃない?おかげで僕の食生活もみすぼらしいと思うんだよね。
・・・・・
サプリメントをケチっているでしょ?おねぇちゃん。ぼく、いつもみてるんだよ。僕は育ち盛りなんだから、栄養たっぷりとらなきゃなんないんだよ?
うん・・・・
♪さいきん、とうもろこしもくれないしさ・・・
ああ、ごめんね。今度買ってくるよ!
♪ともかく、僕は鳥なんて飼うの反対だな・・・僕たち人間だけでいいじゃないか。
・・・・・
♪しょせん、僕ら人間と鳥は種が違うんだよ。つきんこ、っていったけ?あいつ、人間語さえ、しゃべれないじゃないか?
・・・・・・ゆきちゃん・・・?ゆきじろう君は人間なの?
♪?っ馬鹿じゃないの〜おねぇちゃん!っ足り前じゃないか?なにいってんの?
・・・そうなんだ。・・・・
♪へんなおねぇちゃん・・・・ともかく、僕はつきんこの世話なんてしないからね?!わかってる?おねぇちゃんとパパでやんなよね?!
・・・・うん・・・わかった・・・・でも・・・
♪でもなんだい?
でもさ。ゆきちゃんも大きな心でつきんこを育ててくんない??
♪はぁ。僕に鳥の相手をしろっていうわけ??
・・・・・だめ・・・でしょうか??
♪だめっていうかねぇ・・・・
つきんこはさ、ゆきちゃんを好きみたいだよ?
♪鳥になつかれてもね・・・・
・・・・・・・
<続くかも・・・・ほんとに・・・??>(ゆきじろう君のイメージが・・・嗚呼・・・)