そのとき
その時私は寝ていた。
例によって、コタツで。
「どんっ!!!!」
いきなりの地震。
眠り娘の私でも、さすがに飛び起きた!
「ぎゃっ!!」
近くにいた夫に反射的に寄り添う。
ガタガタガタガタ
周りのものが落ちる、
ゆれる。ゆれる。
(とうとう来たか!)
隣の部屋のゆきじろう君が心配!
が、ゆれは続き、すぐには動けない。
「ゆきぃーーーーー!!!!ゆきぃーーーーー」
叫ぶ私。
がたがた・・・かた・・・・かたかた・・・・・・
か・・・・たん・・・・・
ゆれがおさまるやいなや、駆け出す私。
一目散にゆきじろう君のもとへー
◎
きょとんとしたゆきじろう君。
かごが倒れたりすることもなく、無事。
「おーい、ゆきは大丈夫かぁ?」
夫の声。
「うん、大丈夫。よかったぁ・・・・」
ほっと胸をなでおろす。
その後、興奮冷めやらぬ夫と地震の話。
「火事の現場に子どもを救い出しにいく、親の気持ちが少しわかったよ・・・」
「ゆきちゃんもつきんこも、なんの地震予知もしなかったね・・・・」
「俺が、今日ゆきちゃんを起こしたとき、いつもと寝ている場所が違ったぜ。あれが予知やったんじゃ・・・」
なにはともあれ無事でよかったです。
生死を感じたのは久しぶりでした・・・・
追伸;地震中につきんこのことを思い出さなかった私・・・・つきんこにはしっかり謝罪しました・・・
以前から、災害があったら、私がゆきじろう君保護。
夫がつきんこ保護、
という役割分担が決めてあったんですけどねー